仲間割れ


かつては中間所得層だった 
はずの
新・弱者たち
弱者の集団の一員となって
街ゆく現・中間所得層に 
屈辱の石を投げつけている
プライドのこぶしを振り上げて

三ツ星レストラン
豪華な食器に
優美に盛りつけられた極上らしい[?]

かつては中間所得層だった
はずの
新・富裕層たち
したり顔して
極上らしい「?」に舌鼓をうっている
ガラス越しの
街ゆく現・中間所得層をあざけりながら

失態


チンパンジーは おそらく
起源以来 ずっと
生命の大義を主張したかった

なのに
神はなぜ
彼らに言葉を与えなかったのか

ヒトは言葉を持ちながら
それを
もっぱら 非難 侮蔑 饒舌
もしくは 迎合に使うばかり

なのに
神はなぜ
ヒトに言葉を与えてしまったのか

チンパンジーは
遠い親戚=ヒトの不作為を恥じて
偽の言葉がない
ジャングルの奥地へこもってしまった

災難いくらでも



 ・交通が…意表をついて やってくる
 ・医療が…隠されたまま やってくる
 ・捜索が…声掛け合うと やってくる
 ・原発が…やってきた
        その後にも やってくる    

時を求めて


日々 加速する暮らしのスピード
テレビでも
CMやバラエティなどを
倍速で けたたましく流している

時流に刃向かって
仕事をおれ流に減速したら
たちまち
人生から振り落とされてしまった

味わってみたい 
野を駆けて蝶を追う一日を
味わってみたい 
熟睡のさ中の豊穣な時を

おれは いま
時代に勘当された あの
中古時計の
本当の時間を買い漁って
着々と
押入れに貯め込んでいる
(人に言うなよ)

棲み家


古い住宅街
空き家が あち こち
朽ちた屋根に
雑草が根を張っている

元の住民一家
わが家の屋根に
根を張って

あっ 流れ星だぁ と末娘
ひとつ また一つ
さっと走って さっと消えた

今夜も
はるか
はるかに遠い 遠い
ふるさとを目指す人たちが 
プロフィール

toruta

Author:toruta
・1934(昭和9年)8月 東京生まれ
・1992(平成4年)3月 詩集「仮面中毒」上梓
◇詩空間は「青年」の発信広場。すこし齢を重ねましたが、私の「青年」はいま真っ盛りです。
◇私は敗戦後70年を遍歴した者として、身近にこぼれた諸現象を、腰を屈めてたぐっていきたいと考えています。

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