造花[偽装社会②]


春遠からじ
ネクタイ締めて
婚活なるものに出席した

世界の名だたる伝説美女10数人
それぞれ
得意のポーズで咲き乱れていた

横顔の美しい女性がいた
だれだろう?
若い頃のあのドヌーヴか
不意にこちらを向いた
直感と直感が
たがいの瞳を貫いた

翳りのある交錯した顔
キュビズムの女性だった 

デートを重ねながら
違和感があった
「あんた ほんとに女?」
「ノン あなたは?」
「ぼく 男でも女であるんだ」
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プロフィール

toruta

Author:toruta
・1934(昭和9年)8月 東京生まれ
・1992(平成4年)3月 詩集「仮面中毒」上梓
◇詩空間は「青年」の発信広場。すこし齢を重ねましたが、私の「青年」はいま真っ盛りです。
◇私は敗戦後70年を遍歴した者として、身近にこぼれた諸現象を、腰を屈めてたぐっていきたいと考えています。

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