美しい庭


美しい庭造りに生きた父が
一昨年 百才で逝ってしまった

庭に四季が紛れ込んできて
樹木が
四方八方に枝を伸ばし
蜘蛛が 賓客の訪れを待ち構えている
枝から枝へ 網を張り巡らせて

草叢になった庭地を
蝶々が 自在に飛び回りながら
秋虫が 美声を競い合いながら
しきりに
自然の懐に遺言を産みつけている

父の遺した美しい庭が
刻々と
美しい元の繁茂地へと還っていく

(父は いつまで生きるつもりだったのだろう)
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プロフィール

toruta

Author:toruta
・1934(昭和9年)8月 東京生まれ
・1992(平成4年)3月 詩集「仮面中毒」上梓
◇詩空間は「青年」の発信広場。すこし齢を重ねましたが、私の「青年」はいま真っ盛りです。
◇私は敗戦後70年を遍歴した者として、身近にこぼれた諸現象を、腰を屈めてたぐっていきたいと考えています。

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