森のレストラン

俺たちゃ なにも
お前らのために肥えてるわけじゃねぇんだ
お前らのために 殖えてるわけでもねぇんだ

勝手に俺たちのいのちをいたぶるな
数万年も経ってみろ
そしたら俺たちゃ 俺たちゃ


自然の連鎖に分け入れば和解できるかも
盛装した未亡人が
貞操をゆるめて樹海へと入っていった

獲物を囲む獣たち
瞳孔が蛍になって飛び交っている

生き物はどれも同等に葬るべきだ
というのが シェフの持論であった

生けにえの順番をめぐって
いさかいあう一群がいた
最後の交尾にふける者たちもいた

怪鳥が 獲物を皿に盛り付けている
獣たちが削岩機になって料理を消化している

ほっほう ほっほう
ふくろうの啼き声が 夜陰に響きわたる
漆黒のかけらを ひとつずつ吐き出しては
世界を奈落色に染め上げていくのだ

  

スポンサーサイト

テーマ : 詩・ポエム
ジャンル : 小説・文学

コメントの投稿

非公開コメント

承認待ちコメント

このコメントは管理者の承認待ちです
プロフィール

toruta

Author:toruta
・1934(昭和9年)8月 東京生まれ
・1992(平成4年)3月 詩集「仮面中毒」上梓
◇詩空間は「青年」の発信広場。すこし齢を重ねましたが、私の「青年」はいま真っ盛りです。
◇私は敗戦後70年を遍歴した者として、身近にこぼれた諸現象を、腰を屈めてたぐっていきたいと考えています。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
カレンダー
06 | 2017/07 | 08
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -
アクセスカウンター
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR