かたくなに
海ばかりを視つめて
けんけん がくがく
津波対策が決まった

コンクリート壁の
かさ上げ 最大に
延伸も 最大に
どんなに費用がかかっても

ひとたび 決まったからには
ひとたび 着手したからには
たとえ シロアリどもがダンゴに寄ってたかっても

視界から 海原が消えた
民の暮らしが消えた 

平地を捨てて 裏山へ
郷土を捨てて 避難先へ 
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プロフィール

toruta

Author:toruta
・1934(昭和9年)8月 東京生まれ
・1992(平成4年)3月 詩集「仮面中毒」上梓
◇詩空間は「青年」の発信広場。すこし齢を重ねましたが、私の「青年」はいま真っ盛りです。
◇私は敗戦後70年を遍歴した者として、身近にこぼれた諸現象を、腰を屈めてたぐっていきたいと考えています。

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