どこまで?


制作ラインに
新たに据えられたI.T機
そのスピードに追われる
俺たちの作業

やっと慣れた
とたん だ
次の新鋭機が到着して
次なるスピードへ

次から 次へと
職場が
代替システムに支配されていく
仕事仲間が消えていく
ヒトのわざが消えて いく

いくら苦しくても
マラソン選手がうらやましい
めざすゴールが待っている

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唯一の解


計算問題の解を二つ書いて
受験に失敗した彼
何ごとも 解は一つと心得てしまった

先の大戦の
迫りくる敗戦の局面で
彼がとった解が ただ一つ
本土上陸までの時間稼ぎ
住民を盾に
沖縄を捨て石にする こと
二十万人の いのちを捨てさせて

《これまで
この国の一員として
ふさわしい扱いがあっただろうか
たとえ束の間でも》

地球上 唯一の
悪魔の 狂気を投下した国の 彼と
投下された国の 彼
その彼と彼が
結託して
さんざん蹂躙した沖縄に
さらなる解を強要している
「唯一の」 「唯一の」 と裏声を響かせながら

《とにかく 埋め立てさえしてしまえば》と

プロフィール

toruta

Author:toruta
・1934(昭和9年)8月 東京生まれ
・1992(平成4年)3月 詩集「仮面中毒」上梓
◇詩空間は「青年」の発信広場。すこし齢を重ねましたが、私の「青年」はいま真っ盛りです。
◇私は敗戦後70年を遍歴した者として、身近にこぼれた諸現象を、腰を屈めてたぐっていきたいと考えています。

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