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五輪狂想曲


アンダーコントロール とか
軽い冗談を
声高に断言してしまう恥ずかしさ
その後も 続々と

おもてなし とか
さりげなく控えめな この心遣いを
声高に宣伝してしまう恥ずかしさ
その後も 何度でも

三百億 あっ間違えた
三千億円 とか
さっそく 世界新記録を樹立してしまう恥ずかしさ
無責任体制の責任を
責任どうしで 押しつけあう恥ずかしさ
その後の体制 元のまま

あっ 似てる マネしてる とか
その後も 次々 次々と
はしゃぎ騒ぐメディアの恥ずかしさ
いいじやないか
古くからこの国の文化は
パクリで飛翔してきたのだから

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格差の構造


[絶対差]
スーパーで
目玉商品を漁っているときも
電磁取引で
数億円を稼いでいる人たちがいる

[いつもながら]
紙をどんどん刷って
資産価値を吊上げ 吊り上げ

毎度お騒がせ しながら
廃品業者に
こぼれ落ちた衆愚を回収させている

[最低賃金]
弱者は 時間を赤字にして働き
強者に 黒字を貢いでいる

[成金者]
贅沢こそ豊かさと思い込んでいる
儲けのあぶくを総身に浴びて
びしょ濡れの優越感に浸っている

[入れ替え] 
夕闇の海中へモルディブの島々が
身もだえしながら沈んでいった

夜が明けると
近くの海上に
広大な軍事施設が浮上してきた



酷暑の日々


暑い 暑い
で 氷イチゴに逢いに行く
と 氷店が融けてなくなっていた

ならば
と いつも冷たいあの女に逢いに行く
融けてしまったという

ならば
いつも氷イチゴの
涼やかなあの女に逢いに行く
居留守を使われる
みんな 融けてしまったのか

あゝ 酷暑のなかのサウナ風呂
緑したたる森よ いずこ

いつの日か
そよ風の河岸から
花火を見あげるときがくる
いつの日か
冷雨で浴衣を濡らすときがくる

口笛なんか吹いちゃって
顔を融かしながら
プロフィール

toruta

Author:toruta
・1934(昭和9年)8月 東京生まれ
・1992(平成4年)3月 詩集「仮面中毒」上梓
◇詩空間は「青年」の発信広場。すこし齢を重ねましたが、私の「青年」はいま真っ盛りです。
◇私は敗戦後70年を遍歴した者として、身近にこぼれた諸現象を、腰を屈めてたぐっていきたいと考えています。

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