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それ行け どんどん


立て続けに打ち揚がる
魂胆のアドバルーン
ゆらり ゆらり
日本列島が
雨天に揺れていた

法の道理 民の疑念に
猫かぶり はぐらかし
あげくの果ての蛮行で
いつもと同じ 台本どうりに

輪転機も 電波も
公平中立の建て前で
ものも申さず
淡々と

列島が
積極平和の
虚空高くへ舞い上がっていく
知らぬ間に
どんどん と

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双子鬼


指先ひとつ
無人機で追跡
自分のいのちを晒さずに 大殺戮
ゲーム感覚で

身も心も一つに束ねて
人混みの真っ只中へ
自分のいのちを潰して 大殺戮
一途に
偉大なる神のみもとへ

結局


「抑止力」と称する
名画のオークション
ハラの探りあい
虚勢のぶつかり合い

際限もなく値が吊り上がって
「挑発力」 で落札されてしまった

合唱団の歌唱力


優美な海岸線に
傲然と居座る原発群
「安全だよ 安全だよ」 と
歌い上げる合唱団に誘われて
続々と 列島の海辺に配置された

突如 2011年3月 フクシマ原発
技術の神から苛烈な審判が下された

汚染地を捨てて 逃避する住民15万人
遠くへ 遠くへと 見失った明日を探しに

それでも 合唱団
「原発は もう大丈夫
世界でいちばん厳しい基準ができてから」
核の危険性がなくなった?
住民の避難対策は? テロへの対応は?

それでも 合唱団
「原発がいちばん安上がりだよ
稼動させないと電気代がハネ上るよ」
どうする
廃棄物や使用済み燃料の処理費用を
貯まった原爆6千発分のプルトニュームを

それでも 合唱団
「なによりも 目先の経済が第一 第一だ」 と
その歌唱が
国民の隙間を縫って広がっていく
必須問題は 棚上げ 先送り
ままならぬ廃炉処理もさて置いて

合唱団が国の専属で 
国が合唱団の専属で
合唱が終章に近づくにつれ
原発再稼動の認可が着々と進んでいく

時代の傾き


定年退職して
過ぎた日の回顧に没入していたら
出しそびれていた恋文が出てきた
初恋の少女への

あの頃の 貧しいさなかの純情
あの頃の 世情への一途な行動
あの頃の…

妻が
時代を盆に載せて入ってきた
「きのうは珍しく
殺人事件が一件もなかったわ」
なぜだろう それが不安だ

テレビを点ける と
近隣国の旅行者の爆買い
ヘイトスピーチの愛国者たちが
作り笑いの仮面を被って
揉み手しながら お客様をお迎えしている

背広姿の年寄りが3人
ハゲ頭を晒して
おれたちに しきりに謝っている
顔ぶれを替えて
繰り返される定番の映像だ

鼻先の結果を焦った者たちが
人倫をかなぐり捨てて
我勝ちに 駆け抜けようとしている
この奇態の時代を



プロフィール

toruta

Author:toruta
・1934(昭和9年)8月 東京生まれ
・1992(平成4年)3月 詩集「仮面中毒」上梓
◇詩空間は「青年」の発信広場。すこし齢を重ねましたが、私の「青年」はいま真っ盛りです。
◇私は敗戦後70年を遍歴した者として、身近にこぼれた諸現象を、腰を屈めてたぐっていきたいと考えています。

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